ぶどう膜炎

 
 
ぶどう膜疾患診断の鍵を握るのは、様々な検査結果を理解し評価する頭脳です。稚拙な言い回しですが“謎解きの能力”が試されているのです。そういう意味でぶどう膜疾患は、眼科専門の中でも内科診断学に近い分野といえるでしょう。後期研修の目標は、一般眼科診察手技はもちろんですが、様々な眼科検査手技をマスターすることから始まります。当科では、網膜電図検査(ERG・VERIS)、蛍光眼底造影検査(FA・IA、SLO)、光干渉断層撮影(OCT、OCTA)、超音波検査(Bモード)などの最先端検査器機を有しており、病態を総合的に評価することができます。次いで、検査結果を総合評価し確定診断する能力を身につける。もしも確定診断ができなければ診断補助となる全身精査を行なうために、また治療方針を決定するためにも他科受診を検討する。順序だててぶどう膜疾患という謎を個人で解き明かし、治療方針を決定する能力を身につけることが最終目標です。