教室の紹介
入局案内
医学生・研修医の皆さんへ
患者さんへ
アイバンク

涙道疾患 NEW!!

 
 
 涙道疾患については,その診断と手術の適応の評価が,研修期間の重点目標です.眼球や眼瞼は病変を直接観察できるのに対し,涙道疾患は病変を直接観察することができないのでビデオやテキストでの学習だけでは理解することが非常に困難です.したがって患者,教官と研修医間(Teacher, resident and patient)の学習が必須になります.
代表疾患には,鼻涙管閉塞,涙小管閉塞,先天鼻涙管閉塞および涙小管断裂などの涙道疾患,シェーグレン症候群などの重症ドライアイなどが挙げられます.また眼窩・眼形成グループでの学習と連動させることで知識を有機的にできるようになります.
 
●鼻涙管閉塞および涙小管閉塞
鼻涙管閉塞および涙小管閉塞については,マクロ診療法や涙道疾患に至る諸検査(涙管通水検査,CT涙道内視鏡および鼻内視鏡等の画像診断など)の手技と結果の解釈を学び,手術の適応の決めかたを習得することを目標とします.手術では,手術助手として涙道,鼻腔およびその周囲組織に関する解剖を理解することを目標とします.

●小児涙道疾患
代表的な疾患には,先天鼻涙管閉塞,先天涙点閉鎖および涙嚢皮膚瘻などがあります.まれだが小児の視機能に影響し重要な疾患群である顔面形成不全に伴う小児涙道疾患の診断治療のポイントを学びます.最も頻度の高い先天鼻涙管閉塞では,涙管通水検査の方法,プロービングの実際などビデオや学会では学ぶことの困難な手術手技とそのコンセプトを理解します,その他の涙道手術については,まずは手術助手としてその解剖の習得に努め,最終的には執刀することを目標とします.

●学会・論文発表
涙道疾患に関する発見や調査などに携わった際には,国内外の発表,論文投稿の機会があります.眼科全体の国内外の学会(日本眼科学会総会,日本臨床眼科学会,日本眼科手術学会など)では,涙道領域での発表を行います.
涙道疾患を専門に扱う学会,研究会で当科から参加している学会,研究会には,日本涙道・涙液学会総会,欧州眼形成眼窩再建外科学会(ESOPRS)などがあります.
 
〒920-8641 石川県金沢市宝町13-1 TEL.076-265-2403