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緑内障 

 
 
女性緑内障専門医のつぶやき
 緑内障専門医の利点
 1)女性でも長く専門性を持つことができる。
 2)患者さんとの付き合いが長く外来好きには適している。
 3)治療も点眼・レーザー・手術と多岐にわたる。
 4)隅角、視神経、視野、OCTなどの機器 点眼など臨床でのテーマや研究するテーマが
   たくさんあり、興味がつきない。

生涯にわたり、専門性を持って診療および研究を行うことができます。男性でも女性でも、是非一緒に緑内障の診療を行いませんか?
(川口千)
 
緑内障グループに入り多くの患者さんを救おう!
40歳以上の緑内障の有病率は5%と言われています。しかも、その約90%が緑内障の診断を受けていない潜在患者と言われています。残念ながら、現在の医療のレベルでは、緑内障により失われた視野を戻すことはできないので、自覚症状のないより早期に緑内障を発見することが重要です。緑内障をより早期に発見することができるようになれば、非常に多くの人を救うことができるでしょう。緑内障の早期発見システムを構築することは急務と思います。

また、緑内障専門医として正しい知識と技術を身につければ、自分の目の前の多くの患者さんを自分で助けることができると思います。
緑内障特に正常眼圧緑内障の原因は未だに完全に解明されていない現状です。また、日本人に特に多い正常眼圧緑内障の治療においても現在眼圧下降が唯一エビデンスのある治療ですが、少ないながらも十分に眼圧下降が得られても視野が進行する症例も経験します。その病因を解明し、さらに視野進行を確実に止める治療方法を確立できれば、自分の目の前の患者さんだけでなく、将来にわたり自分の知らない世界中の多くの人を救うことが可能になります。

さらに、現在緑内障により失われた視野を戻すことはできないとされていますが、神経再生などが実現すれば、現在既に困っている患者さんを救うことが可能になるでしょう。

このように臨床で多くの患者さんを救い、研究でさらに多くの患者さんを救う可能性をもつ緑内障は非常にやりがいのある分野と思います。
当教室の杉山教授は緑内障が専門であり、当教室は緑内障を学び研究するには非常に恵まれた環境と思います。是非我々と多くの緑内障患者さんを救いませんか?
(大久保)
 
眼底対応視野計の臨床応用と眼底対応視野計とOCTを用いた緑内障の構造と機能の関係

可児一孝先生(滋賀大学名誉教授、前川崎医療福祉大学教授)の開発されたパーソナルコンピューターと液晶ディスプレーを用いた眼底対応小指標視野計と、そのコンセプトを受け継いだ市販版のKOWA AP6000の眼底対応視野計を用いて、網膜神経線維層欠損やそれに対応する視神経乳頭変化がみられるが、通常の視野計では異常がみられないpreperimetric glaucomaの早期診断およびその評価を目的とした臨床研究を行っています。
それに加え近年開発が進むスペクトラルドメインOCTを用いて緑内障の構造的な変化がより詳細にわかるようになってきました。
これらの2つの研究を融合し、緑内障の構造と機能の関係を明らかにする研究を行っています。
 
図1 症例1
A:右極早期緑内障の眼底写真 B:ハンフリー視野30-2 C:AP-6000による眼底対応視野検査結果
 
A:上下に網膜神経線維層欠損(黒矢印)がみられる。
B:視野には、異常はみられない。
C:眼底写真は視野に合わせて上下反転してある。上耳側の網膜神経線維層欠損(図では下方)の黄斑部側の境界線に-27dB、-5dB、-15dBの感度低下(数字に白い下線)がみられる。白点は、6度間隔毎のハンフリー30-2の検査点に相当する。感度低下のある部位は6度間隔の白い点の間にある。そのためにハンフリー30-2では異常が検出できなかったことが分かる。

 
1.緑内障診断に必要な検査とその目的を理解し、原因による分類、隅角形状による分類、
  進行度による分類。

  1.細隙灯顕微鏡による前房深度の評価。
  2.ゴールドマン圧平眼圧計をはじめ非接触型眼圧計、トノペンによる眼圧測定ができる。
  3.隅角鏡による隅角検査ができる。隅角の開大度の判断および隅角所見からの緑内障の
    原因を診断
  4.眼底検査による視神経乳頭と網膜神経線維層の評価。
  5.視野検査として静的視野とゴールドマン視野計の使用法を理解し、眼底病変との対応。
  6.緑内障の臨床診断に利用されている各種診断機器(ステレオ眼底写真・光干渉断層計
    OCT・視神経乳頭解析装置HRT・Pentacam、UBMなど)の原理・使用法の理解・
    習得
 
2.手術前後の検査・診察、手術助手。
  1.緑内障手術の術式手順、術中合併症を理解。
  2.各術式(線維柱帯切開術・線維柱帯切除術・隅角癒着解離術など)毎に術前・術後検査
    のポイント(前房深度、濾過胞の状態、眼圧)を理解する。
  3.術後合併症を理解し、眼球マッサージをはじめとする緑内障術後管理。
 
3.レーザー治療
  1.レーザー治療の原理や適応病型を理解
  2.各種治療法(レーザー虹彩切開術、レーザー線維柱帯形成術、レーザー隅角形成術、
    毛様体光凝固術など)を指導医の監督の下で治療を行う。
 
4.急性緑内障発作に対する処置・治療。
  1.急性緑内障発作の病態生理・対処法(保存的治療、外科的治療)を理解し、診断できる。
  2.瞳孔ブロックの解除を目的とした保存的治療をできる。
  3.レーザー虹彩切開術、手術的周辺部虹彩切除術を行なう。
 
5.緑内障治療方針の決定。
  1.症例ごとに視神経乳頭と視野障害程度ならびに無治療時眼圧から治療の目標眼圧を設定
    し、薬物療法を開始し、効果を判定する。(眼圧日内変動・片眼トライアルなど)
  2.眼圧下降のための内服薬や注射薬についても薬理作用と副作用、適応や禁忌を理解
  3.緑内障手術の適応と時期を判断できる。
 
6.小児の緑内障として発達緑内障やさまざまな原因による続発緑内障を適切に判断し、
  これらの種々の病型について固有の病態を理解し、それぞれの治療法を学ぶ。
 
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