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小児眼科・斜視外来 NEW!!

 
 
 小児眼科・斜視弱視外来は、毎週火曜と木曜に医師4名と視能訓練士でチーム診療をしております。幼少時の代表的な疾患である斜視・弱視の患者さんを主に、先天白内障、先天緑内障、未熟児網膜症といった小児に特有の疾患、また長い間斜視に悩まれていた成人の患者さんの診療も行っています。

 後期研修医は1年目から小児眼科・斜視弱視外来をローテートし、乳幼児の視機能や斜視に関する学習と経験をします。下記に示すような項目を習得することが目標です。
 
<基本的な診察法>
@問診のとり方
A保護者とのコミュニケーション、信頼関係の構築
B乳幼児の眼科診察(頭位異常の有無、斜視の有無など)
 
<基本的な臨床検査・治療>
@児の年齢に合わせた視力検査法の選択
A検影法による屈折検査
B眼球運動検査
C眼位検査
D両眼視機能検査
E眼鏡・コンタクト処方
F治療法、術式の選択や術量の決定
 
<基本的な手技>
@手術顕微鏡の操作
A斜視手術の助手
B結膜切開や縫合といった基本的な手術手技の習得
C術後患者の抜糸
 
後期研修医に初歩から丁寧に斜視手術を習得してもらうために、マンツーマンで指導を行っています。現在までほぼ全員の後期研修医が目標を達成してきました。
 
おわりに
近年、小児科医や産科医不足ばかりが報道等で伝えられますが、小児眼科医はもっと不足しています。小児眼科の初診診察予約が数ヵ月後になってしまうという現状がそれをものがたっています。さらに、現在日本では周産期医療を充実させるために、NICUの整備を進めています。小児眼科医の能力の向上と治療設備の充実、そしてなによりも人的資源の充実が早急な課題です。未来ある子どもたちの視機能の発達に微力ながら関わり、その成長をみまもる、このようなやりがいのある小児眼科医の仲間が増えることを期待しております。
 
〒920-8641 石川県金沢市宝町13-1 TEL.076-265-2403