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網膜硝子体疾患外来 

 
 
初診日月、水、金の午前(8:30〜10:00頃)東出、奥田
 
網膜硝子体外来では糖尿病性網膜症、網膜剥離などの疾患に対する治療を積極的に行っています。最新の検査機器を用いて検査を行い、最先端の技術を駆使して多数の手術(年間約500件)を行っています。その他黄斑円孔、黄斑前膜、増殖性硝子体網膜症などに対する硝子体手術も、最新の手法を取り入れ積極的に行っています。手術成績においても,良好な結果を得ています。また、20ゲージシリコン製カニューラを用いた硝子体手術や、従来の方法では非閉鎖の黄斑円孔への新しい術式開発に取り組んでいます。尚、外来は月曜日と水曜日の午前中に行なっております。また、急患は随時受け入れております。最近気になるのは、無治療のまま時間が経過し重症化した糖尿病網膜症や網膜剥離の患者様が、以前に比べて増えている気がします。当然視力の予後はきびしくなるのですが、早期発見早期治療の大切さを痛感しているところです。特に糖尿病と診断された患者様は定期的な眼科受診で糖尿病性網膜症の進行を予防することを是非お勧めします。
 
光線力学的療法(PDT)に関して

網膜の中心に位置する黄斑は人体における心臓的な存在であり、視覚の重要な役割を担っている部分です。
黄斑の網膜下に脈絡膜新生血管(CNV)が派生し、網膜内に出血や滲出性変化を来たすことで重度視力低下が生じる病態を新生血管黄斑症と呼びます。

原因としては加齢性、近視性、特発性、炎症性疾患などから派生した続発性など様々で、これまでの治療法としては網膜光凝固術や手術加療(新生血管抜去術、黄斑移動術)が中心に行なわれてきました。
しかし、従来の治療法では中心窩下もしくは傍中心窩下にCNVを伴う場合、術後に大きな後遺症を残す可能性が高く安全性には問題がありました。

PDTは平成16年5月末、厚生労働省で認可された中心窩下CNVを伴う加齢黄斑変性症(AMD)に対する治療法です。従来の網膜光凝固術の約1000分の1のパワーでレーザー光線を病変部に照射するため、熱反応が拡散して感覚網膜をいためることはほとんどありません。

PDTは2ステップ療法といわれており、第一段階としては新生血管に集積する性質を持つ光感受性物質(ベルテポルフィン)を患者に静注することから始まり、次いで第二段階として病変部にレーザー照射を行います。光感受性物質にレーザー光線が作用すると一重項酸素が発生しCNVの収縮および閉塞を来たし、結果として退縮させるという原理です。従来の網膜光凝固術のような“新生血管を焼く”という治療法と異なり、PDTは“新生血管を枯らす”というような治療法になり、視力の維持又は改善が期待できます。

当科では平成16年6月よりPDTを導入しており、現在PDT研究会が定めた治療資格を満たす認定医が4名おります。施行症例数も2年間で、延べおよそ260眼の経験を持ちます。

治療成績向上のため今後の展望としては、硝子体手術の併用や将来的には治験中の様々な治療薬とのコンビネーション加療を検討しております。
 
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