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人生100年時代における眼科の重要性

 
 人生100年時代を迎える近未来こそ、まさに「眼科医」の最も活躍する時代の到来と思います。人口の高齢化によって眼科疾患はますます増加し、眼科医のニーズはさらに高まると思います。人生100年の時代の到来となると、白内障、緑内障、網膜疾患、角膜疾患どれをとっても有病率は高齢化に伴って確実に上がります。また、高齢に伴い一人暮らし、認知症、介護、老後の生きがいなどの問題が出てきますが、目が見えないことはこれらの事態を限りなく悪化させます。良いQOV(Quality of Vison)なくして良いQOL(Quality of Life)はありえません。一人で日常生活が可能な視機能があってこそ、楽しい老後、一人暮らし可能、介護も最小限、認知症の予防へとつながり、すべてが好転すると思います。「患者さんが一生涯、日常生活の可能な視機能を保持できる」ようにすることこそ、眼科医の使命と考えています。人生100年時代には眼科は極めて重要な診療科と言えるでしょう。逆に眼科医の立場で考えれば、眼科は外来診察に細隙灯顕微鏡を使用するので、70歳、80歳になってもさほど困ることがなく、診療ができます。OCT(光干渉断層計)などの画像診断も然りです。つまり眼科医は目が見える限り、頭がしっかりしていれば一生涯できる職業です。眼科医は高齢化しても、開業医だけでなく、勤務医も様々な形態(常勤の延長、週数日の非常勤、嘱託医など)で働くことが可能で、そうなれば患者さん、職員さんなど様々な人と社会とのつながりがあり、しかも人のためにそして社会に貢献できる素晴らしい職業だと改めて思います。眼科医は比較的高齢でも診療が行える診療科なので、これも人生100年時代の眼科の魅力です。
 患者さんにとっても眼科医にとっても、この人生100年時代は、まさに「眼科の時代」の到来のような気がします。充実した眼科医療なくして明るい超高齢化社会の実現は困難と思います。今後も世界最高水準の眼科医療の実践、世界に発信する基礎・臨床研究、そして、患者さんから信頼される眼科医の育成に邁進したいと思います。