眼窩疾患

 眼窩疾患については、その診断と治療の適応の評価が、研修期間の重点目標です。代表疾患には、眼窩壁骨折、眼瞼下垂や眼瞼内反などの眼瞼形成、涙道疾患などが挙げられます。
 

●眼窩壁骨折

眼窩壁骨折については、画像読影と複視の諸検査(ヘスチャートや両眼単一視領域など)の実践・解釈を学び、手術の適応をどのよう決めるかを習得することを目標とします。手術では、手術助手として眼窩骨折に関する解剖を理解することを目標とします。
 
 
 

●眼瞼形成手術

代表的な疾患には、眼瞼下垂、眼瞼内反症、眼瞼外反症・睫毛乱生などがあります。それぞれ手術適応を決める際のポイントを学びます。例えば、眼瞼下垂では、 marginal-reflex distance: MRD, levator function: LFなどの概念を把握します。眼瞼形成手術については、まずは手術助手としてその解剖の習得に努め、最終的には眼瞼内反手術などの執刀医となることを目標とします。
 

●学会・論文発表

眼窩疾患の稀な症例などに携わった際には、学会発表、論文投稿の機会があります。眼瞼・眼窩疾患を専門に扱う学会、研究会には、日本眼形成再建外科学会、日本眼窩疾患シンポジウム(研究会)、日本眼瞼・義眼床手術研究会などがあります。