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専門分野の研究紹介

 

涙道疾患グループ

  

新規涙道内視鏡および涙道内視鏡下手術手技と器材の開発

近年,涙道疾患への関心が高まり、その客観的検査法の一つである涙道内視鏡検査および新規手術法である涙道内視鏡下手術が注目されるようになってきた.しかしながら涙道内視鏡の画質にはまだ改善の余地があり,画質向上や新規の手術手技や器材開発が国際的デファクトスタンダードにつながることは過去の内視鏡下手術の歴史より考えて容易に推測できる.高画質涙道内視鏡が上市され,その製造メーカーがあるのは日本とドイツだけであり,しかも内視鏡のキーデバイスは日本製の独壇場である.したがって涙道内視鏡下手術器材と手技の開発は今後の有望な輸出品候補であり,新規涙道内視鏡開発や画質評価法の確立は今後ますます重要になってくる.これらの研究は2019ヨーロッパ眼形成再建外科学会およびClinical ophthalmology誌で発表された.
 

涙道内視鏡下涙小管形成手術

涙道内視鏡下涙道手術は涙小管に対する手術と涙嚢鼻涙管に対する手術に大別される.
涙嚢鼻涙管に対する手術は涙道内視鏡に装着するシースを用いる手術がすでにあるがその成績は十分良好とは言い難く,技術的ブレークスルーが待たれる.また涙小管に対する手術はすでに本グループの佐々木らが成功率95%以上を占める涙小管剪刀等を用いた手法を確立している.これらの研究は2017ヨーロッパ眼形成再建外科学会で発表された.
 

研究代表者

金沢大学附属病院眼科 佐々木眼科 佐々木次壽
Fax 076-222-9660 TEL 076-265-2403